働く女性の応援プログラム 第3回 開催レポート

平成28年11月6日(日)13:30~16:30

当日の流れ  
 -オリエンテーション  
 -グループワーク①「キャリアを歩む上での壁や不安を出そう」  
 -パネルディスカッション~女性管理職の実態を知ろう~  
 -グループワーク②「これから”したいこと”を考えよう」

◆ 第3回「ママになっても目指せる!女性管理職。」 講師:田中美和

管理職ママは、今後どんどん増えていく!​

  働くママが自分らしい働き方や子供の育て方を考えるための「働く女性の応援プログラム」。 第3回は、子育て中のママが「ママでも女性管理職になれるのか?」「実現するためにはどうしたら良いのか?」について、パネルディスカッションやグループディスカッションを通じてじっくりと考えました。  

 まずは、参加者同士の自己紹介タイム!隣に座っている人との共通点を3つ探すゲームで互いに交流を深めました。ママ同士ということもあり、子供関連のネタを中心に、仕事や趣味などいろいろな共通点が見つかりました。初対面でも、共通点が見つかれば会話も弾みます!



限られた時間で、管理職って務まるの…?!
 
 自己紹介が終わったところで、プログラムの本題に突入です!まずは、グループワークを通じて管理職になる上での悩みや不安を吐き出し、グループ内で共有しました。  

 そして、“理想の管理職ライフ表(管理職になったら、こんな生活をしてみたい)”を書き出し、理想と現実の狭間で生じるモヤモヤを言葉に落とし込んでいきました。

  「同僚の理解を得られるのか不安」「時間に制約があっても管理職は務まるのだろうか?」「限られた時間で、部下を育てることは可能なのか?」「子供と過ごす時間は確保できるのか?」など、時間の制約を受けながら、拘束時間の長そうな管理職が果たして務まるのか・・・といった見えない不安から身動きが取れないという方が数多く見受けられました。これらの不安に、共感する働くママは多いのではないでしょうか?



“今”ある仕事に情熱をもって取り組んだ先に、自然と管理職の道が開かれる

 日本にはまだまだ少ないママ管理職を増やすべく、実際に管理職として活躍されている方を迎えてパネルディスカッションを行いました。パネリストは、大勢の管理職女性を見てきた田中美和さん(株式会社Waris代表取締役 共同創業者)のほか、先輩管理職ママや社内で活躍する先輩ママの3名。社内にいる様々な立場の女性を招き、色々な切り口で”女性管理職”について考えていきます。ママが管理職になる上で、難しいことは一体何なのか?自身の経験や社内の女性の声をもとに、洗い出しました。

★子供のこと、部下のこと、自分の仕事のことなど、考えることがたくさんあって大変。
☆管理職になったあと、仕事の重さゆえに”失敗”が怖くて躊躇してしまいがち。
★管理職は拘束時間が長く子供関連のイベントや病気などによる休暇・早退などワーク・ライフ・バランスが取りにくい。
☆夜遅くに設定された会議に参加できない。  管理職ならではの悩みから、働いていれば誰しも経験する悩みが挙げられました。では、実際どのように乗り越えたら良いのか?何を意識したら良いのか?
★余った時間で何ができるかを考えて行動することが大切。
☆自分ができることをやって、それでも評価が伴わない場合は、それは仕方ないと腹をくくる。
★誠意をもって、ベストを尽くしていたら周囲もきちんと理解してくれる。
☆今は変えられない”できない理由”に落ち込むのではなく、”今あるもの”の中でやりくりすることが大切。
★リモートワークがしたいのなら、その環境の良さを理解してもらえるよう社内に働きかける。
☆職場にいてもいなくても、きちんと仕事をしていることを伝える努力が必要。メールのレスはとても早いなど。
★やりたいことは積極的に伝えて、情熱をもって取り組むことが大切。
☆どんな仕事もひとりではできない。周囲と関わりながら仕事を遂行できるようにしたら管理職の素質あり。
★“優先”より“チョイス”。何がしたのかはっきりさせ、それ以外のことを考えすぎないようにする。

   「ママが管理職になるなんて、周囲が認めてくれないのではないか…」と不安になりがちですが、「何が重要か」をシンプルに考えそれを大切にすることで、周囲も自分自身も納得しながら歩んでいける環境はつくり出せると勇気をもらえました。  
 
 ”今”を大切に歩んだ先に、わたしならではの「管理職」の道が開けてくるという言葉は、参加者にとって大きな気づきになったようです。





自分らしく生きることが、大切なんだ  

 刺激的なパネルディスカッションを受け、前半のグループワークで出た不安や悩みの解決策を考えていきます。「理想的なアイデアでもOK」というルールの下、自由に話し合いました。次々に出てくる解決案に、参加者自身の考えが柔軟になっていく様子が見てとれました。  

 最後は、グループ内で考えた解決案を基に“Voice for Tokyo(~のために~したい!)”として、未来の東京に向けた私たちの声とそのために自分がとれるアクション」に各自落とし込み、発表し合いました。

<Voice for Tokyo(一部)>

・一人一人がイキイキと働き続けるために、個人の働き方を時間・場所・組織から解放したい!
・仕事も家庭も大切と胸を張っていえる社会にするために、良い母親像を手放し本質を大切にしたい!
・理解者を増やすために、半径5mを変える活動を継続したい!
・女性が働き続けやすい社会にするために、声を上げ続けていきたい!

 働くママが自信をもって楽しく働ける環境づくりを目指す宣言が多く、ママ管理職が今後当たり前の世の中になっていく予感がしました。




アンケート感想(一部)

・実際にロールモデルのお話を聞くことができてとても説得力がありました。パワーをいただきました。

・自分が今やるべきことを、ひとつずつこなすと道が開けてくることが分かりました。

・異なる業界でマネジメントをされている方々の経験談を一度に伺うことができ、幅広い視点や選択肢を示された気がします。

・パネリストの方全員が、気負いすぎず、できる範囲でできることをされているのが印象的でした。

・もんもんと考えてしまうが、「今、何が大事か?本質は何か?」という言葉にハッとさせられた。

・勇気づけられました。頭の中がクリアになりました。

・自分の軸(何を大切にするのか)について、よく考えようと思いました。


 ▶▶第4回「働くママも子供もハッピーになる“教育”を考えよう」 開催レポートはこちら

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