パパの育児応援塾~実践編~ 第1回開催レポート

 平成28年10月12日(水) 18:30~20:40
  当日の流れ
   -オリエンテーション
   -小崎恭弘さん講義(大阪教育大学教育学部准教授)
   -ワークショップ

◆  パパの育児応援塾〜実践編~が開講しました!
  第1回「子供との関わり方を探求しよう」 講師:小崎恭弘

 昨年度、大好評のうちに終了した「パパの育児応援塾」が、 実践編として、1012日からスタートしました。今回は、実践編ということで定員枠が少ないなか、定員を超える申込みがあり、全5回受講する24名に今回のみ参加の方も加え、約30名のパパが受講しました。 グループファシリテーターを務めるファザーリング・ジャパンの会員5名も加わり、総勢35名のパパたちが集結してパパの育児を実践的に学び、語り合いました。

 まず、ファザーリング・ジャパンの尾形さんによるオリエンテーションが行われました。東京でのパパ向け講座を手がける尾形さんから、今回の目的である「パパ友のネットワークを作ろう!」との呼びかけがあり、「笑っている父親になろう!」とエールが送られました。

 つづいて、主催者の山口所長から「この機会を利用して、積極的な育児参加をしてもらえれば。また、東京ウィメンズプラザは男性も使えるので、コミュニティーの場としても是非利用してほしい。」との挨拶。



        

 その後、本日の講師である小崎恭弘さんが登壇しました。小崎さんは、西宮市の元保育士。ご自身も3児のパパであることから、実体験を踏まえ、笑いを交えた講義が行われました。

 最初に、平日の夜、仕事が終わった後に総勢30名が集まっていることに触れ「なかなか見ない風景やねぇ」と感慨深そう。 パパの育児の悩みとして最近多い「自分の育児が正しいか確認したい」という点に触れ、「ママもおんなじ。みんなスタートラインは一緒。ママのほうが圧倒的に回数と時間が多いから差がついている。パパはママの10分の1に過ぎない。」と指摘。

 また、「イクメンの波に乗り切れない」というパパに対しては「周りは気にせず、自分なりの育児を楽しんで。」とアドバイス。


          

 ファザーリング・ジャパンは、今年で10周年。10年の歩みの中で、イクメンブームを生み出してきました。「『イクメン』という言葉を無くすために頑張ってきた。父親の育児に関する概念と定義(共通理解とプラットフォーム)ができたのが成果。」と話されました。

  途中、グループワークなども交え、「どんな親になりたいか?」「生まれた子供にはどんな子供になって欲しいか?」など、普段、曖昧にしがちな内容の質問が数多く並び、頭をひねる場面も。ただ、パパたち同士、同じような悩みを発見したチームも多かったようです。




 「パパも年に1枚ぐらいは家族写真の中に入ろう」 「育児のゴールが最近わかりづらくなってきたが、子育ての最終目標は『子離れ・親離れ』である。」 「社会が急速に進み、今の子供達は、おそらく今ない職業に就くことになる。 職業ではなく、人のために役立つ仕事、世界に羽ばたく仕事、のように考えてほしい。」とアドバイス。

 最後に、「パパに一番必要なことは、ママへの気遣いや言葉がけ。今日も講座が終わったら、ママへのお土産を忘れずに。」と夫婦間のコミュニケーションの大事さにも触れ、「子育てには、父性と母性のバランスが大事。道徳心と自己肯定感をしっかり身に着けてあげよう。」と指南。




 「子育てはみんなですれば、しんどさ半分、楽しさ倍増です!」と締めくくり、大盛況のうちに終了となりました。

                                                                         

アンケート感想(一部)


<講座について>
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最高! とても楽しく充実の2時間でした。
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参加できて良かった。特に男性はこのような子育てについて触れる機会が少ない(と感じている)ので。
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パパ友は特に居ないので、貴重な意見が聞けました。
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学び、気づきを多くいただけました。
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父親と母親の役割は違っていいんだと思い、気が楽になりました。
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漫談のような話にピリリと効いたエッセンスが散りばめられていて、楽しくかつ得るところがありました。

<実践できそうなこと>
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表情豊かに子供に接する。
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妻にやさしい言葉がけをすること。
 ・マ
マに対する気遣い。
 ・
ダイナミックな遊びをすること。 
 ・
子供と二人で遊びに行きたい。
 ・
6歳まで遊びまくる。


▶▶第2回「男性の育児参画が経済成長に繋がるわけ」 開催レポートはこちら

 

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