配偶者暴力(DV)・交際相手暴力(デートDV)被害者ネット支援室

どんな相談がきていますか?(交際相手暴力相談Q&A)

当相談支援センターには毎日たくさんの交際相手暴力(デートDV)に関する相談が寄せられます。
その中でよく寄せられる質問をまとめてみました。

質問(Q)一覧
(下記タイトルをクリックすると回答(A)が見られます。)

Q.1彼(彼女)は優しいときもあるし、いつも暴力を振るうわけではありません。
これも交際相手暴力(デートDV)ですか?

A.1交際相手暴力(デートDV)はケガをするような激しい暴力がいつもおきているのではないかと思う人もいますが、多くの場合は、そうではありません。交際相手暴力(デートDV)にはサイクルがあると考えられていて、「緊張が高まる時期」「大きな暴力が起きる時期」「優しい時期」と3つの時期を繰り返すと言われています。このサイクルは繰り返すことにより、暴力が起きる頻度が高くなり、暴力の程度もひどくなるともいわれています。しかし、中には「優しい時期」が無く、緊張と暴力が交互に起きることもあります。 この「優しい時期」の存在が、被害者が交際相手暴力(デートDV)から脱することを困難にするひとつの要因だと言われています。

Q.2身体への直接的な暴力がなくても交際相手暴力(デートDV)なのでしょうか?

A.2交際相手暴力(デートDV)は、殴る・蹴るなどの身体への暴力と考えている人もいますが、身体への直接的な暴力以外にも大声で怒鳴る・日常の行動を監視する・友達との交際を制限する・無断でメールをチェックする・長時間無視する・人前でバカにしたり命令するような口調でものを言う・大切にしている物を壊したり捨てたりするなどの「精神的な暴力」、見たくないのにポルノビデオやポルノ雑誌を見せる・嫌がっているのに性行為を強要する・避妊に協力しないなどの「性的な暴力」などを含みます。多くの場合は、これらの複数の行為が組み合わされ、繰り返し、継続的に行われています。身体的な暴力以外の暴力は被害を受けている人にも周りの人にもわかりづらく、理解されにくいものです。

Q.3他にも暴力を受けている人はいるのでしょうか。私だけが暴力を受けているのではないでしょうか?

A.3暴力を受け続けていると心理的に孤立感を抱くようになり、自分だけが暴力を受けているのではないか、と思われることがあるかもしれませんが、東京都生活文化局が平成24年10月に実施した「若年層における交際相手からの暴力に関する調査」(東京都内に在住する18~29歳の男女を対象)では、交際相手がいる(いた)人のうち交際相手から何らかの暴力(デートDV)の被害経験がある人は37.4%であり、多くの人が交際相手からの暴力被害を経験しています。
また、特別な人だけが被害を受けているのではないかと考える人もいますが、配偶者暴力(DV)同様、被害者の学歴・職業・国籍などには関わらず、様々な人たちの間に起きています。
「若年層における交際相手からの暴力に関する調査」

Q.4私にも悪いところがあるから暴力が起きるのでしょうか?

A.4そうではありません。交際相手暴力(デートDV)は暴力を振るわれる側にも落ち度があるとして被害者が責められることがありますが、配偶者暴力防止法では、配偶者からの暴力(交際相手からの暴力も含む)は、犯罪となる行為をも含む重大な人権侵害であるとしています。加害者は暴力の原因が被害者にあると思わせて「おまえがバカだから教えてやっているんだ」とか「自分を怒らせるあなたが悪い」などと言うことが多く、何度も言われているうちに、被害者は自分に原因があると思わされがちですが、どんな理由でも暴力を振るうことは許されません。暴力は次第にエスカレートしていくこともあります。交際相手との関係について、配偶者暴力相談支援センターなどの相談機関に相談することをお勧めします。
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Q.5暴力を受けることによってどんな影響がありますか?

A.5交際相手暴力(デートDV)は、あざや骨折といった身体的なケガだけでなく、被害者の精神面にも大きな影響を及ぼします。暴力を受け続けた結果として、「誰も助けてくれる人はいない」というあきらめ・無力感や「相手が暴力を振るうのは、自分に非があるからだ」という自責の念を抱く被害者も多くいます。また、暴力を受け続けていると眠れない、やる気が出ない、記憶があいまいになる、びくびくする、感情がなくなる感じなど、様々な症状となってあらわれることがあります。それらの症状はPTSD(心的外傷後ストレス障害)と診断されることもあります。これらの症状は交際相手との生活から離れた後に回復の過程として起きることもあります。

Q.6相談機関に相談すると交際相手や周りの人に知られないか心配です。

A.6被害を受けた相談内容が交際相手や周りの人に知らされることはありません。相談の秘密は守られます。また、相談すると交際相手が拘束・逮捕されるのではないか、と心配される方もいますが、相談したことを理由に交際相手が即、拘束されたり、逮捕されることはありません。

Q.7相談機関に相談したら、どんな支援が得られるのでしょうか?

A.7東京都では「東京ウイメンズプラザ」と「東京都女性相談センター」が配偶者暴力相談支援センターの機能を担い、配偶者及び交際相手暴力を受けた方からの相談を受けています。区市町村においても、配偶者暴力相談支援センターの機能を有する窓口や配偶者暴力相談窓口を設け、相談を受けています。
相談では「交際相手からの暴力で悩んでいるがどうしたらいいかわからない」「交際相手から逃れたい」「交際相手から逃れたが恐怖感が抜けない」「保護命令を申立てたいが方法がわからない」など、交際相手暴力に関わる様々な相談に対して、助言や情報提供、また、必要に応じて連絡調整などしています。暴力から逃れたい方の一時保護も行っています。相談機関に相談したら別れることや家を出ることを強要されるのではないか、助言・指導に従わなければならないのかと心配をする人もいますが、そういったことはありません。
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Q.8暴力をふるう交際相手が近づいてこられないようにしたいのですが、方法はありますか?

A.8
  1. 「生活の本拠を共にする」交際相手からの暴力
    配偶者暴力防止法には加害者が被害者に近寄らないようにする制度として、裁判所が加害者に発令する「保護命令」があります。
    保護命令」には、(1)接近禁止命令、(2)退去命令、(3)子への接近禁止命令、(4)親族等への接近禁止命令、(5)電話等禁止命令があります。なお、(3)(4)(5)は、(1)の接近禁止命令が発令の場合または既に発令している場合のみ発令されます。保護命令は、身体に対する暴力または生命等に対する脅迫を対象としています。
  2. ①以外の交際相手からの暴力
    「つきまとい等(※)」を繰り返して行う「ストーカー行為」がある場合は、ストーカー規制法により処罰の対象となります。最寄の警察署(警視庁ストーカー対策室)にご相談ください。あなたの申出に応じて、「つきまとい等」を繰り返している相手方に警察署長等から「ストーカー行為をやめなさい」と警告することができます。さらに、警告に従わないで相手方がつきまとい等をした場合は、東京都公安委員会が「その行為はやめなさい」と禁止命令を行うことができます。

    ※「つきまとい等」とは
    (ア)つきまとい・待ち伏せ・押しかけ 、(イ)監視していると告げる行為、(ウ)面会・交際の要求、(エ)乱暴な言動、(オ)無言電話、連続した電話、ファクシミリ、電子メール、(カ)汚物などの送付、(キ)名誉を傷つける、(ク)性的しゅう恥心の侵害

【警視庁】ストーカー規制法
【警視庁】ストーカー被害にあったら

Q.9別れた交際相手のことでも、相談できるのですか?

A.9ご相談をお受けします。
※配偶者暴力防止法では、「配偶者」には「生活の本拠を共にする交際相手」から暴力をうける場合や、「生活の本拠を共にしていた元交際相手」から別れた後も引き続き暴力をうける場合を含みます。
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Q.10交際相手からの暴力でも、保護命令を申立てることはできますか?

A.10「生活の本拠を共にする交際相手」または「生活の本拠を共にしていた元交際相手(別れた後も引き続き暴力をうける場合)」から身体に対する暴力又は生命等に対する脅迫を受けた場合、申立てることができます。

Q.11保護命令を申立てたいのですが、どういう手続きをしたらいいでしょうか?

A.11保護命令は被害者が地方裁判所へ申立てをします。保護命令の手続きの対象となるのは、「生活の本拠を共にする交際相手」または「生活の本拠を共にしていた元交際相手(別れた後も引き続き暴力をうける場合)」による身体に対する暴力又は生命等に対する脅迫を受けた被害者に限られます。申立書には「身体に対する暴力又は生命等に対する脅迫を受けた状況」「更なる身体に対する暴力又は生命等に対する脅迫を受けた後の身体に対する暴力により、生命又は身体に重大な危害を受けるおそれが大きいと認めるに足りる申立ての時における事情」などを記載します。
また、申立て以前に配偶者暴力相談支援センター及び警察の職員に相談等の事実があれば、その事実も記載しますので、申立てに当たっては事前に配偶者暴力相談支援センター及び警察に相談してください。
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Q.12外国人はどこに相談したらいいでしょうか?

A.12日本語がわかる方については、日本人と同様に相談することができます。
日本語が理解できない外国人の方の場合は内閣府のホームページで8ヶ国語(英語、スペイン語、タイ語、タガログ語、韓国語、中国語、ポルトガル語、ロシア語)の資料を公開しています。
緊急の保護を必要とする場合は、東京都女性相談センターにおいて通訳による対応が可能ですのでご相談ください。その他、交際相手暴力(デートDV)の専門機関ではありませんが、外国語で相談できるところがあります。
「外国人被害者の場合は?」はこちら

Q.13交際相手暴力(デートDV)による男性の被害者も相談することができますか?

A.13男性被害者も女性被害者と同様に相談することができます。東京ウイメンズプラザでは「男性のための悩み相談」(毎週月・水の17:00~20:00、03-3400-5313)を実施していますので、こちらでも相談することができます。

Q.14知人から交際相手暴力(デートDV)に関する相談をうけたのですが、どうアドバイスしたらいいのでしょうか?

A.14東京都生活文化局が平成24年10月に実施した「若年層における交際相手からの暴力に関する調査」(東京都内に在住する18~29歳の男女を対象)では、交際相手から暴力被害を受けた人の55.0%が「どこ(誰)にも相談しなかった」と回答し、相談した人の殆どが「友人・知人」に相談したと回答しています。
被害者は、心と体を傷つけられ、精神的に孤立した状況で、「相手が暴力をふるうのは、自分に非があるからだ」と思い込んでいることが多いといわれています。被害者を責めたり、自分の意見を押し付けることのないよう、相手の立場に立って、話を聞いてあげてください。また、被害者に配偶者暴力相談支援センターなどの相談機関の情報を伝え、相談してみるように勧めてください。
「若年層における交際相手からの暴力に関する調査」
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Q.15交際相手から暴力を受けている娘(息子)に、別れるように話しましたが、「心配しないで」と繰り返します。
どうしたらいいでしょうか?

A.15家族としては、心配で別れて欲しいと思うのは当然ですが、まずは娘(息子)さんの話をしっかり聞き娘(息子)さんの考えや気持ちや状況を理解してみることが大切です。暴力は次第にエスカレートしていくこともあります。配偶者暴力相談支援センターなどの相談機関では、ご家族からの相談機関もお受けします。一人で悩まないで、ご相談ください。
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